2025年9月5日

ニホンイシガメの甲羅色と飼育方法

ニホンイシガメのハイカラーとは

ニホンイシガメの中には、甲羅の色が鮮やかで美しい個体がいます。これを「ハイカラー」と呼びます。近年、ハイカラーへの関心は高く、遠方からのご相談や来店も増えています。

ベビーでも色が際立つ

ハイカラーの特徴は、幼体の時点でも色が鮮やかであることです。

ニホンイシガメハイカラー
ニホンイシガメハイカラー
  • オレンジ系:甲羅と頭部に濃いオレンジが出ます。
  • イエロー系:甲羅が薄く模様が際立ちます。
  • ノーマル系:自然に溶け込む色調ですが、中には成長と共にハイカラーに変化する個体もいます。
ニホンイシガメオレンジ
ニホンイシガメオレンジ
ニホンイシガメハイカラー
ニホンイシガメハイカラーイエロー
ニホンイシガメノーマル
ニホンイシガメノーマル

個性の出方

私の繁殖方法では、1匹のメスがシーズンに2~3回、計10~20個を産卵します。その中で1~3匹がハイカラーとなります。どの個体も甲羅や模様に個性があり、魅力的な特徴を持っています。

餌と給餌の工夫

お問い合わせで多いのが餌についてです。私は以下を与えています。

  • メイン:カメプロス、咲ひかり、フィッシュ&ポテト(ドッグフード)
  • 副食:鶏レバー、ミミズ、タニシ、乾燥エビ、ミズアブ
    (活餌は普段から食べさせる方が水カビ対策になります)

特に産卵後から冬眠前はよく食べるため、咲ひかりやフィッシュ&ポテトを多めに与えます。フィッシュ&ポテトは長時間浮いて崩れにくいですが、水が汚れやすいため濾過装置が必要です。
ドッグフードですが、魚がメインに使われているので栄養価も安定してると思います。

カルシウムの影響

私はカルシウムが産卵数や甲羅色に関係すると考えています。リンとのバランスも影響している可能性があり、観察を続けています。経験上、産卵数が少ない時にハイカラーが出やすい印象がありますが、これはあくまで私見です。

色を保つ工夫

ハイカラーを維持するには、餌だけでなく紫外線の管理も大切です。室内飼育ではレモンイエローを維持できます。しかし、屋外飼育では紫外線で日焼けし、色がオレンジ系に変化します。それもまた自然な魅力だと捉えています。

イシガメ

販売ページ

Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください