
2025年10月8日
ニホンイシガメの飼育環境と繁殖管理のポイント
ニホンイシガメの飼育は情報交換が大切
まず、ニホンイシガメを飼育している方とつながることで、飼育方法だけでなく繁殖や販売の知識も広がります。
しかし、話が盛り上がりすぎて店舗で井戸端会議のようになることもあります。
そのため、ご来店前にはお電話などでご連絡いただけると助かります。
なぜなら、臨時休業や定休日で対応できない日もあるからです。
せっかく遠方から来ていただいたのにお会いできないのは申し訳ないですからね。
子ガメがたくさん生まれたときの対応方法
先日、「今期たくさん子ガメが産まれたので買い取ってほしい」という問い合わせがありました。
しかし、爬虫類の販売にはルールがあり、販売や仕入れの数量を記録しなければなりません。
そのため、買取業者さんも台帳に記載して管理しています。
また、私は毎年、信頼できる業者さんに買い取ってもらう約束をしています。
早い時期に引き渡すことで、業者さんが夏休み期間に販売しやすくなるからです。
店舗販売よりも買取を優先する理由
たしかに、店舗で販売した方が利益は大きくなります。
しかし、その分カメの数が増えすぎてしまい、管理が大変になります。
そのため、私は無理のない範囲で飼育数を調整しています。
アダルト個体は冬眠で管理が楽ですが、子ガメは年中世話が必要です。
だからこそ、カメ屋敷にならないようにバランスを取ることが大切なのです。
ルールを守らない販売や放流の問題
一方で、ルールを守らず個人で譲渡や販売している方もいます。
また、販売できずに個体が増え、川へ放流してしまう人もいます。
しかし、これは明らかに法律違反になる場合があります。
日本固有のイシガメであっても、放流は絶対に避けなければなりません。
放流は生態系に悪影響を与えるため、厳しく罰せられることもあります。
SNSで広がる飼育と繁殖の現状
また、Instagramなどを見ていると、庭がカメだらけの飼育環境も見かけます。
たしかに自然に近い形で飼育するのは理想的に見えます。
しかし、繁殖した子ガメをどう管理するのかが問題になります。
そのため、今後は飼育数の上限や繁殖制限など、明確なルールづくりが必要です。
同時に、飼主一人ひとりのモラルも問われる時代になってきています。

正しい飼育と管理で守るニホンイシガメ
このように、ニホンイシガメの飼育はただ楽しいだけではありません。
しかし、正しい知識と管理を行えば、誰でも安全に飼育できます。
また、繁殖の際は業者や専門家と連携することで、法的にも安心して管理できます。
そして、飼育者同士がつながることで、日本固有の美しいカメを次世代へ守ることができます。