老犬の介護カートは‟いつどこで”
老犬介護に必要なガイド記事
老犬介護カートがすぐに欲しい!
老犬介護カートについてのお問い合わせがあり、「すぐにでも製作してほしい」とのご要望をいただきました。その日のうちに、お母さんがシュナウザーの茶々丸くんを連れてご来店。お盆休みの前日だったため、急ぎの対応となりましたが、仮組を行い、無事お引渡しすることができました。
今回のカートは、先日製作したシュナウザー用のものより少し大きめのサイズ。後脚を吊り上げるとスムーズに歩行でき、背骨の曲がりもなく、前脚もしっかりしている状態でした。計測のためにサンプル車両に乗せたところ、安定した姿勢で立つこともできました。
老犬が介護カートに乗ることで歩行や昼寝、身体を動かせることで食欲がでます。そしていつでも食事や給水ができます。
老犬介護カートのオーダーメイド製作
老犬介護カートは、アルミ製パイプをワンちゃんの身体に合わせて曲げながら製作します。そのため、あらかじめ用意することはできず、計測後に一から製作する完全オーダーメイドとなります。
しかし、一度曲げたパイプは修正ができないため、少しずつ微調整しながら慎重に仕上げます。それでも、単純に身体サイズに合わせただけでは、完成度は70%ほどです。
私はトリマーとして、犬のハンドリングにも精通しています。
そのため、犬の歩行の癖や足の上げ方に合わせて、パイプの角度や形状を最適化することができます。
▶ 「犬の扱いができない製作技術者が作ったカート」と「犬の動きを理解した整備士が作ったカート」、どちらを選びますか?
オーダーメイドにもさまざまな作り方があります。より完成度の高い製品をお選びください。
ネットで販売されている老犬の介護カートについて
「犬用車いす」「老犬介護カート」などのキーワードで検索すると、さまざまなサイズや価格帯の製品が見つかります。
しかし…
✔ 「この部分は合うけど、長さが合わない…」
✔ 「調整できるのか問い合わせても返事が来ない…」
✔ 「とりあえずこの価格なら試してみよう…」
こうした理由で購入されたものの、組み立てがうまくいかず諦める飼い主さんが多いのが現状です。実際、「このカート、なんとかなりますか?」というお問い合わせとともに、完成できなかった車椅子の写真が送られてくることも少なくありません。
写真を確認すると、足がタイヤに干渉したり、ワンちゃんが怪我をしてしまう危険性があるケースがほとんどです。すべての製品が合わないとは言えませんが、サイズが合う確率は決して高くないのが実情です。
とはいえ、オーダーメイドでも100%の完成度は保証できません。
オーダーメイドでも、最初の完成度は80%程度。なぜなら、老犬の身体は日々変化するためです。
そのため、製作後にリペアしながら**「身体に合わせて調整していく」ことが重要**になります。
ネットで購入したカートも、自分で調整しながら工夫すれば使える場合もあります。DIYが得意な方なら、プラモデル感覚で調整するのも楽しいかもしれませんね!