店舗概要

ペットランドすまいるについて

私は、子供の頃から犬と共に暮らし、犬のお世話や散歩、手入れが日常の一部でした。1970年頃、ボクサーやペキニーズを飼っていました。日本では洋犬は珍しく、当時の人気犬種といえばスピッツや柴犬でした。

大人になって自動車整備士の仕事と、柴犬のブリーダーをしていましたが、仕事と子育てに追われるうちに、長年一緒にいた柴犬の足腰が不自由になってしまいました。その姿を見て、「もっとできることがあったのではないか」と強く感じ、脱サラして現在の店舗を開業しました。

これまで培った自動車整備士としての技術を活かし、犬用車いすや老犬介護カートの製作を始めるとともに、一からトリミングスクールに通い、「トリミングA級ライセンス」を取得しました。

「ペットランドすまいる」では、身体が不自由なワンちゃんのために、必要な装具をオーダーメイドで製作しています。近年、高齢犬の介護に欠かせない老犬介護用カートや、歩行をサポートする犬用車いすなど、ワンちゃんの状態に合わせた装具を一つひとつ丁寧にお作りしています。レーシングカーと工作車の設計を手掛けた整備士が製作する、犬の生活環境、歩様に合わせた装具をご覧ください。

製作項目

HOW

2輪犬用車いす

後脚が不自由なワンちゃんのための装具の一つで、シンプルな構造ながらバランスが非常に重要です。後輪の取り付け位置や角度が適切でないと、前脚を突っ張ってしまい、歩行が困難になることがあります。そのため、微調整が可能な金具を使用し、製作時に何度も調整しながら組み立てていきます。

また、ワンちゃんの筋力がつくとバランスの調整が必要になるため、タイヤの位置を固定した車いすではフレームの交換が必要になる場合があります。

2輪から4輪車への構造変更

コーギーが発症しやすい変性性脊髄症（DM）や高齢犬など、日々の身体の状態に合わせた改造が必要な場合にも対応できるように製作が可能です。初めは後脚用の2輪タイプとして製作し、その後の身体の変化に応じて前輪を追加したり、ヘッドレストを取り付けたりすることができます。

また、ワンちゃんが慣れたフレームを改造することで、安定した歩行を維持しやすくなります。さらに、調節金具を使用しているため、その都度バランスを調整しながらフィットさせることが可能です。

高齢犬介護用カート

高齢犬の場合、昨日まで歩けていたのに、突然立ち上がれなくなったり、歩行が困難になったりすることがあります。それだけでなく、自力で身体を起こせない状態では、食事や排泄の介助も大変です。

高齢犬介護カートを使用することで、こうしたお世話の負担が軽減されるだけでなく、ワンちゃん自身の身体への負担も和らげることができます。また、床ずれや転倒を防ぐためにも、介護カートは重要な役割を果たします。

さらに、認知症の症状が出ると、昼夜を問わず遠吠えや旋回歩行を繰り返すことがあります。特に、ワンちゃんが同じ場所で旋回し続けると、室内のカーペットや車いすのタイヤが摩耗してしまいます。そのため、耐久性に優れた高精度のベアリング付きタイヤを採用し、スムーズな動きを実現しています。

リペア・メンテナンス

ワンちゃんの身体の状態は日々変化します。そのため、不自由な部位に合わせた改造が必要になることもあります。製作後に改造が必要になるのは、実際に乗っているからこそ起こることです。乗ることで筋力が回復したり、姿勢が改善されたりするため、身体に合わせて作った装具も調整が必要になるのは自然なことです。

私どもとのお付き合いは、ここからが本当のスタートです。私は製作時に「100％完璧な製品は作れません」とお伝えしています。それは、実際に乗り始めるとすぐにメンテナンスやリペアが必要になるからです。実際に「2週間後に乗れなくなった」と言われることもありますが、これは乗れているからこそ起こる、良い変化の一つです。そのため、リペアをしながら継続することを提案しています。

また、他社で製作された製品にも対応させていただいております。ベアリング付きのタイヤ交換、旋回改造、お問合せください。

ORDER

ご注文やご相談は、お電話またはメールにてご連絡いただければ、24時間以内に対応いたします。

まず、どのような製品を製作するのかを確認するために、お写真や動画をお送りいただき、それをもとにご提案させていただきます。その後、ご来店いただくか、計測表に必要な数値を記入していただければ、採寸サイズ通りの仮組フレームを製作いたします。ただし、よりワンちゃんの生活環境に適した仕上がりにするためには、綿密な打ち合わせが重要です。

例えば、不自由な部位や歩行の仕方、部屋の敷物や段差の有無、食事や排泄の方法などによって、製作の手順が異なります。細かい打ち合わせを重ねることで、より完成度の高い装具を製作することができます。最終的には、再度ご来店いただくか、出張による組み付けを行い、完成となります。

通常、仮組フレームは2～3日で製作可能です。そのため、ご注文時に組み付けの日程をご予約いただければ、短期間で完成いたします。ただし、遠方への出張組み付けの場合、お時間をいただくことがございます。また、車でお伺いするため、駐車場の確保をお願いしております。

これまで青森県から鹿児島県まで、ほぼ全国の都道府県へお伺いしてきました。また、リペアやメンテナンスにも対応しておりますので、安心してご利用ください。

PRICE

ご依頼の際には、概算見積書を提示し、ご注文書にサインをいただいております。

参考価格

犬用2輪車いす

・小型犬（5kg以下：ヨークシャーテリア、ダックスフンド、トイプードル）40,000円～
・中型犬（15kg以下：コーギー、柴犬）60,000円～
・大型犬（20kg以下）80,000円～

老犬用介護カート

・小型犬（5kg以下：ヨークシャーテリア、ダックスフンド、トイプードル）60,000円～
・中型犬（15kg以下：コーギー、柴犬）80,000円～
・大型犬（20kg以下）100,000円～

※ 調節用金具やオプション（足掛け、ハーネス製作、食器取付、後部ハンドル取付）により、価格が変動します。

出張費用

・燃料費、高速道路料金、日当

現在、インターネットで検索すれば、安価な製品を購入することも可能です。しかし、ワンちゃんの身体にぴったり合い、適切なメンテナンスを受けられる製品を見つけるのは難しいのが現状です。さらに、より良い製品を提供するためには、高精度のパーツを使用する必要があります。

また、ネット動画を参考にDIYで製作することもできますが、大切なワンちゃんの安心を第一に考えるなら、ぜひ当店にお任せください。

DIY

DIY用パーツキットの販売について
DIYで製作される方のために、パーツキットを販売しております。
このキットには、採寸通りの仮組フレームを製作するために必要な調節金具、
パイプの曲げ加工済みパーツ、カット済みパーツ、タイヤ、ネジ等が含まれています。ご自身で組み立てながら調節を行うことで、仮組フレームを完成させることができます。ただし、仮組用のキットとなるため、以下の工具が必要です。
★パイプカッター
★補強のためのネジ取付用ドリル
★工具（ネジ取付）
仮組フレームが完成した後は、お気に入りのハーネスを取り付けたり、
自作の足掛けを作成したりと、DIYでカスタマイズを楽しんでいただけます。

service

information

後脚が不自由な中型犬のために車いすを製作しました2025年2月1日
後脚が不自由になった中型犬（体重15kg）のために車いすを製作しました。ワンちゃんは脊椎に起因する後脚麻痺の症状があり、癌による影響と診断されています。歩行が難しくなったため、飼い主さまから車いすのご依頼をいただきました。
遠方への出張製作についてのお問い合わせ2025年2月1日
遠方の出張製作では、実際にワンちゃんの身体に合わせてカートを組み立てるため、約90％の確率でその日のうちにお渡しが可能になります。
老犬介護カート・犬用車いす製作｜メンテナンス対応2025年1月30日
記事 ①老犬でも歩行できます！ ②老犬介護カート・犬用車いす｜製作後のメンテナンスも重要！ ③老犬の身体に合った製品を製作｜プロの技術で安心サポート ④価格と製作日数について ⑤まずはご相談ください！老犬でも歩行できま […]
犬用車いすの製作はオーダーメイド｜出張組付けも可能！2025年1月30日
犬用車いすは「バランス」と「生活環境」がカギ！
老犬の介護カートは‟いつどこで”2025年1月29日
老犬介護カートは、アルミ製パイプをワンちゃんの身体に合わせて曲げながら製作します。そのため、あらかじめ用意することはできず、計測後に一から製作する完全オーダーメイドとなります。