2024年8月27日
スッポンの個体飼育と水カビ病の予防 | 飼育環境のポイント
スッポン産卵
スッポンの卵床を確認したところ、8月16日に10個ほどの産まれていました。
すっぽんも日本のイシガメと同じく60日前後で産まれます。産卵床の温度によっても日数や性別など変わります。私は温度の違う産卵床に分けて管理しているので産まれてくる日数も若干違います。温度が高い方が日数も少ないです。
スッポンの卵歯は?
スッポンの場合、イシガメのように卵歯がないので、子ガメが殻の中で大きくなって破裂したように殻が割れています。また、ヨーサックもないので産まれたらすぐに元気よく泳いだり、土の中にもぐったりします。1週間ほどかけて少しづつ餌を与えて、ペレットが食べれるようにします。
スッポンはとても臆病で管理する場所や物音など少しでも変化すると食べなくなります。餌付けができるまでは時間がかかります。
個体の飼育管理
飼育管理は、単独・水・砂・餌、子ガメの間は縄張りもないので多頭飼育もできます。臆病なので多頭の方が餌付けも早くできますが、餌食いが良くなると餌の取り合いがはじまり噛み合ったり喧嘩がはじまります。弱い個体は甲羅や足をかまれ、そこから水カビ病に感染します。餌食いが良くなると個体の大きさに差がでてくるので個体の成長をみて水槽を変えていきます。
スッポンは甲羅が皮膚に近いので水カビ病にかかりやすく、水の管理は常に気を配って管理しなければなりません。水カビ病に薬剤を使ってしまうとカメ自体の免疫力が低下してしまうので、その場しのぎでしかありません。免疫力をあげるには餌しかありません。しかし、餌を食べると水が汚れるので濾過装置は必須となります。それだけでなく、飼育環境では砂に潜ることも必要なので濾過装置は工夫が必要になります。
スッポン販売します
餌付けができた個体から販売していきます。購入される方は濾過装置が付いた水槽を用意していただければ大丈夫です。あとはソイルだけ敷いて潜れる環境ならOKです。ソイルは新しいものを購入してください。一度メダカやシュリンプで使ったものはNGです。一度でも屋外で使用したレイアウト素材もNGです。石とか木材、河原で採取した砂もNGです!少しでも水カビ病を避けたいので注意が必要です!
いくら餌付けできた個体でも飼育環境が変われば1週間以上餌を食べない個体は普通で、そこに水カビ菌があれば感染します。飼育環境ができていれば飼育は簡単です。スッポンはとても臆病で利口なので懐くととても可愛いです。