2025年11月12日
ニホンイシガメの冬眠方法
🐢ニホンイシガメの冬眠方法と安全な準備
ニホンイシガメの冬眠時期として、11月に入り気温が下がると、水温も低下してきます。
それに伴い、ニホンイシガメは餌を食べる量が減り、次第に動きが鈍くなります。
これは冬眠の準備を始めているサインです。
この記事では、私が実際に行っている冬眠方法と注意点を紹介します。
ニホンイシガメが冬眠を始める時期
おおよそ11月に入ると、気温の低下とともに水温も下がり、活動が減ってきます。
そのため、餌をあまり食べなくなったら冬眠の準備を始める目安となります。
無理に餌を与えず、自然なペースで冬眠へ移行させましょう。
冬眠前に体内を空にする理由
冬眠前に体の中の餌を完全に消化させることがとても大切です。
というのも、餌が体内に残ったままだと、冬眠中に腐敗して命に関わることがあるためです。
そのため、カメは天気のよい日に陸に上がり、甲羅干しをして体温を上げます。

体温を上げることで消化を助け、体内を空にして冬眠の準備を整えるようです。
11月12日の状況ですが、日中は17~18度です。
陸地で冬眠させる方法と注意点
私はこれまで、陸地と水中の両方で冬眠を試しました。
どちらの方法でも冬眠は可能でしたが、まず陸地での方法を紹介します。
水槽に腐葉土と苔を混ぜて敷き、その中にニホンイシガメを入れることで潜って冬眠します。
その上から断熱材などで覆うことで、外気の冷たさから守ります。
ただし、乾燥しすぎないように、適度に湿度を保つことも大切です。
水中で冬眠させる方法と工夫
次に、水中での冬眠方法です。
灰汁抜きをした落葉をたっぷり入れ、保温性を高めることで水が凍りにくくなります。
しかし、落葉の準備が大変な場合は、段ボールを手のひら大にカットして代用しても構いません。
ただし、段ボールを使うと印字の色や紙の色が少し水に出ることがあります。
それでも、冬眠には支障ありませんでした。
私の場合、濾過装置を作動させていますので落葉やダンボールなど入れていません。
以前、濾過ポンプが故障してから水の循環を重視しています。
足掛けの人工マットの下で冬眠しています。

水中冬眠中の呼吸の変化
水中で冬眠する場合、ニホンイシガメは肺呼吸から皮膚呼吸に切り替わるようです。
とはいえ、すぐに完全に変化するわけではありません。
最初のうちは水面に浮かび、呼吸をする姿が見られます。
そのため、呼吸の際に足をかけられる人口マットや板などを入れておくと安心です。
また、腸内にも水を取り込み、腸内呼吸を行うといわれています。
このとき、体内の汚れが少しずつ出るため、水が濁ることもあります。
冬眠中に起こるトラブルと対策
春先、水温が上がってくるころに注意が必要です。
水が汚れたままだと、体力が落ちているカメに悪影響を与えることがあります。
そのため、冬眠明けには早めに水を替え、様子をよく観察しましょう。
また、冬眠中に完全に凍結してしまうと命に関わるため、水槽に蓋をしたり断熱材や落葉などで保温対策も忘れずに行ってください。
私は、1~2月頃の寒波、雪が降る時は蓋をして凍らないようにしています。
水槽内の水を循環させることで凍結も防げますが、
零度以下になるとニホンイシガメの血液が凍ることで亡くなってしまいます。
ニホンイシガメの子ガメを冬眠させる時の注意点
ニホンイシガメの子ガメは体力がまだ十分ではないため、私は2〜3年は冬眠させずに育てています。
ヒーターで水温を一定に保ち、しっかりと食べて成長させることを優先しています。
どうしても冬眠させたい場合は、室内で10度前後を保つことで自然に冬眠します。
ただし、餌を体内に残さないように注意し、温度を徐々に下げることが大切です。
安全に冬眠させるためのまとめ
ニホンイシガメは陸地でも水中でも冬眠できます。
しかし、環境づくりと温度管理がとても重要です。
とくに、餌を体内に残さないこと、そして急激な温度変化を避けることがポイントです。
自然に近い形で冬を越すことで、春には元気な姿を見せてくれるでしょう。
✳️まとめポイント
冬眠前に餌を消化させる
陸地でも水中でも冬眠は可能
凍結・水質悪化には注意
子ガメはヒーターで育てる