日本石亀のブリード①
日本石亀の分類や特徴
日本石亀は、爬虫綱カメ目イシガメ科イシガメ属に分類される日本固有の亀なのです。日本石亀の子ガメを銭亀と呼ぶこともありますが、クサガメの子ガメも地域によって銭亀と呼びます。しかし、クサガメの若個体で甲羅の千が黄、金色の個体を金銭(金線)亀とも呼びます。生息している地域によっても甲羅の色等にばらつきがあり、外来種のクサガメなどとの交雑が増えたことでウンキュウ雑種もいます。ただ、石亀種には他にもいますが、国内で日本石亀は単に「イシガメ」と分類されていす。しかし、同じイシガメ属で中国を中心に生息するミナミイシガメや、亜種であるヤエヤマイシガメも流通しているので「ニホンイシガメ」として区別されるようになっています。
個体の生息地
主に本州・四国・九州に分布していますが、本州の中間部分より個体の色に変化があるとも言われています。
地域の河川の砕石色によっても甲羅の色に変化があるのかもしれません。
個体の特徴
★身体のサイズはメスのほうがオスよりも大きくなります。オス12cm程で、メスは22cm程になります。
★甲羅はキールがあり、後の外縁がノコギリ状にギザギザしています。流れの速い場所で生息している個体や老齢の個体はギザギザが鈍くなったり年輪模様も薄いです。
★クサガメに比べると頭部はやや小型で、口先が細く、後頭部の側面にも細かな鱗やクサガメのような黄色い側線はないですが、頭部全体的に褐色をベースに側頭部分に黒い斑紋があります。
★四肢は細く、前肢の前部に大きな鱗があり、水かきが指の先端まで発達し、四肢の色は黒く、一部に黄色や橙色の線が入り尾も同様の色彩です。
雄・雌の見分け方
オスとメスでは尻尾にある肛門の位置がちがいます。
オス(右)は肛門の内側(甲羅側)にペニスが付いているので、甲羅の付根から肛門までが長いです。
メス(左)はこの部分が短く、尾っぽも細いです。
甲羅(下)の中心より後部が少し窪んでいるのがオスです。
その他、雄は爪の長さが長く、メスは短いです。
水温が低下すると、オスは求愛行動をはじめます。その時、メスにアピールする行動としてメスの顔の前で手を振るようなポーズをとります。爪の長さを見せているような感じです。
年齢を確認する方法と寿命
年齢の確認は甲羅に入る腺(年輪)でわかります。
その年の天候や環境によって大きさがかわるので樹木の年輪と同じです。
生活環境による個体の違い
石亀に限らず、生物は生活環境によって個体の色や大きさ環境によって体型にも変化があります。流れの急な河川で育った個体は甲羅の線も削れ、甲羅後部のギザギザも丸くなっていたり、鼻先が尖って細身の頭の個体もいます。ただ、CB個体(人間の飼育下で繁殖が行われた個体)で河川に離された個体は綺麗な甲羅が多く人に良くなつきます。中には甲羅に穴を開け目印を付けた個体もいます。
甲羅の色や柄で個体の人気度UP
日本石亀は絶滅危惧種リストに入っています。
増やすためにはどうすれば良いか?流行が一番だと思います。今や外来種で厄介者のミドリガメですが、夜店で流行って爆発的に増えました!それだけでなく、最近ではメダカブームで、日本古来の黒メダカなんて珍しくなりました。これも流行だと思います。放流して増やすより、流行飼育で増やす方が早く増えます。
私も沢山の魅力ある水物を飼育しました。日本石亀だけでなく、ランチュウ、甲殻類、両生類など一通りお世話しましたが、日本石亀が一番です。
綺麗な甲羅がある日本石亀の流行を一緒に楽しみましょう。