日本石亀のブリード②

石亀の飼育と産卵

日本石亀の子ガメの飼育は簡単です。人に見せる飼育より、自分がこっそり見る飼育を意識すれば上手くいきます。甲羅

  1. 大きな水槽より軽くて掃除しやすい容器(簡単に水替えできる容器)
  2. 人工的なレイアウトパーツ(ただし幼齢の子ガメには必要いりません)
  3. 水槽の水をろ過するための装置があれば尚よい

※要は簡単に水替えできて自然界にある石や木を入れないことが重要なことです。

特に子ガメ(幼齢期~2歳)時期に発生するトラブル

  1. 溺死
  2. 日射病
  3. 水カビ病

水槽内に大きなレイアウトパーツを入れることで、子ガメが下敷きになり溺死するケース。甲羅

自然界で見る甲羅干しをイメージしすぎて直射日光に当てすぎて日射病になるケース。

水槽内に自然界の石や木を入れることで水カビが発生します・・・いくら煮沸しても完璧かどうかわかりません。入れないのが一番です!
体力と免疫力がしっかりつけば水カビ病にかかってもすぐに治りますが、免疫力が低い間は自然のレイアウトパーツは入れない方が良いです。甲羅

若石亀は元気で脱走

3歳を過ぎると好奇心も旺盛で腕力もあり脱走を試みます。脱走防止の蓋の返し策や網を強化しないといけません。また、外飼の場合は網をかけてないと鳥害被害も危険です。私も水替え中、少しの間に被害にあいました。

食欲も旺盛で育ちざかりの時期で、縄張り争いもあります。晩秋から水温低下でオスは繁殖行動になります。個体の大きさも10㎝以上になりメスはそれ以上になっています。若の時期ではまだ成熟していないので、種があるかどうか?ですが、メスに対して求愛行動はアピールしてます。この時期になると免疫力もでき、外飼のプールに移動させています。

成熟した石亀

成熟した石亀のオスは狭い範囲の中でも縄張りがあるようで、甲羅干しも決まったところにいます。メスはかたまって陽当りのよい場所を選んで移動します。甲羅に日光を当てることで体内の温度を高め、腸内のエサを発酵させて栄養補給と消化を促進しています。春から夏にかけ気温が高いと餌の補給する量も増えます。晩秋になると水温も低下し食欲も止まりす。11月頃まで甲羅干しをしながら完全に腸内のエサを消化さ排便します。水温が低下し動きが鈍くなると繁殖行動がはじまります。

繁殖行動

水温が低下し動きが鈍くなり、成熟したオスは求愛行動がはじまります。若いオス亀とは違い本気モードでアピールしています。
冬眠中に交尾しているよにも思います。ただ、交尾行動があれば成熟していると判断できますが、成熟を示すマークがないのではっきりと成熟年齢はわかりません。ただ、交尾を見かけるオスは7年~8年たったオスがほとんどです。メスは8年以上たった個体になります。
写真のように後足と尾っぽを絡ませ水中で交尾します。

産卵期

6月初旬から8月初旬までが産卵期になります。
春先に冬眠明けとなり、5月頃水温が20度になる頃には食欲もでてきます。産卵1週間前になると食欲が低下します。甲羅内で卵が大きくなり食べれなくなるようです。メス亀もソワソワしながら産卵場所を確認したり、うろうろ普段と違う行動になります。産卵時間は早朝が多く1時間程かけてしっかり掘ります。10~15cm掘って8個ほどの卵を産み、埋め戻します。地ならししてどこに産んだのかもわからないほど丁寧な仕事してます。一匹のメスが2~3クラッチ産むので、1匹で約20個の卵を産みます。
私はカメが産卵したことに気付くような工夫をしています。でないと、産んだその日に他のカメの産卵とかぶって掘りかえしてしまうこともあります。いつだれが産んだのかわからなくなります。

卵は約60日で生れますが、産んだ時の気温によってオス、メスの性別が決まります。そして、卵を保管、管理することが大切になります。

冬眠のリスク

冬眠をさせることで繁殖行動がはじまるので、繁殖を考えているブリーダーさんなら冬眠させたいと考えますが、子ガメの場合や、成熟した親亀でも水カビ病で体力が低下した個体は低水温の真冬に耐えられないこともあります。水カビ病を完治させるには栄養(ビタミン)を与えなければ治らないので水温が低下し食用がなくなれば栄養補給も難しくなります。夏の高水温期にしっかり喰い込んだ成熟した個体で、少しの水カビ病なら大丈夫だと思いますが、若や老の亀は厳しいと思います。水面に氷が張るような場合、水温は5度以下になります。亀の血液が凍らなければ死なないと言われますが体力が持たずに亡くなることもあります。

成熟した個体は外飼いのプールで冬眠をさせています。冬眠の方法に、落ち葉を集めて数日灰汁抜きし、コンテナボックスに水をはって強制冬眠させる方や、落ち葉と泥の中に入れて強制冬眠させる方などさまざまです。実際のところ、12月や1月のプールの底をを確認すると、オスは動きの鈍いメスに交尾行動したり、天気が良く水温が10度くらいなら水中での動きもあります。私は落ち葉を入れたりしていませんが特に問題ありません。また、プールの水面が凍らないようにろ過装置を作動して水の動きはあります。しかし、強制的に土の中に埋めることはNGだと思います。

★石亀の管理~卵の管理方法について

★子ガメの病気(水カビ病対策)

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