2024年11月14日
今年生まれた日本イシガメと冬眠準備完全ガイド
今年生まれた日本イシガメの子ガメたちは、すべて完売いたしました!例年はハイカラーの個体を選別して性別を確認した後に販売していましたが、今年は大きな反響をいただき、遠方からのお問い合わせも多くありました。特にメダカブリーダーの方々が新たに飼育を始めるなど、日本イシガメへの注目が高まっています。日本イシガメの飼育が広がり、固有種の絶滅を防ぐ一助になればと願っています!
日本イシガメのアダルト、冬眠の準備が始まります
11月に入ると日本イシガメは冬眠の準備に入ります。この時期にはエサをほとんど与えず、腸内にエサが残らないよう完全に消化させる必要があります。カメは体温が低いと消化ができず、エサを食べなくなるため、天気の良い日に甲羅干しをさせ、腸内温度を上げて完全に消化させることが重要です。その後、冬眠に入ります。
今年生まれた日本イシガメベビィの冬眠はさせない方が良いと思います!
水温低下で交尾準備が始まる時期
水温が下がり雌ガメの動きが鈍くなると、雄ガメは交尾行動を始めます。この時期には水温の低下に加え、新しい水を足して刺激を与えることも効果的です。また、交尾を予定している雌ガメと雄ガメを同じ水槽に移すと、スムーズに進む場合があります。そのまま冬眠に入ることも可能です。
冬眠用の水槽と管理のコツ
冬眠用の水槽には、灰汁抜きした落ち葉を入れると、カメが落ち葉に潜って冬眠します。灰汁抜きが面倒な場合は、段ボールを10cm角に切ってたくさん入れる方法もおすすめです。春の掃除が楽になるメリットがあります。
なお、冬眠後に皮膚病が発生することがありますが、これは体力が低下している個体でよく見られます。経験上、生き餌を与えることで1週間ほどで回復することが多いです。
日本スッポンの子ガメたちの飼育状況
今年生まれた日本スッポンの子ガメたちは、来年まで成長を見守るため、室内の水温管理した水槽と、屋外の冬眠用水槽で管理をしています。
日本スッポンは非常に臆病な性格ですが、慣れるととても可愛らしくなります。3ヶ月間の飼育で、それぞれの個性が出てきました。特に主張が強い個体はエサをよく食べ、他の個体より成長が早いです。そのため、越冬可能と判断した個体は屋外の冬眠用水槽に移動させました。
冬眠の際は腸内に未消化のエサが残らないよう注意が必要です。消化不良のまま低温環境に置くと、腸内でエサが腐敗し命に関わるため、早めにエサを止め、冬眠の準備を進めます。寒波が訪れる前に、徐々に冬眠に移行させましょう。